JDM Archive

トヨタ / MARK-X

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トヨタ マークX(X130系)

2009年に登場した2代目マークX。V型6気筒エンジンと後輪駆動を基本とするスポーツセダンとして進化し、2度の大幅改良を経て、G's、GR SPORT、6速MTを搭載する限定車GRMNなどを展開した。2019年に生産を終了し、マークIIから続く長い系譜に幕を下ろした。

主要諸元

生産2009–2019
ボディ4ドアセダン
市場Japan
全長4730–4810 mm
全幅1795 mm
全高1420–1445 mm
ホイールベース2850 mm
車両重量Varies by grade, drivetrain, equipment and GRMN specification

パワートレーン

2.5L gasoline grades; 2009-2019 Japanese market, including FR and 4WD variants

4GR-FSE

エンジン
V6 / 2499 cc / Naturally aspirated
最高出力
149 kW (203 PS) @ 6400 rpm
最大トルク
243 N·m @ 4800 rpm
駆動方式
FR / Full-time 4WD
変速機
6 Super ECT

3.5L gasoline grades; 2009-2019 Japanese market, excluding the specially tuned 2015 GRMN engine

2GR-FSE

エンジン
V6 / 3456 cc / Naturally aspirated
最高出力
234 kW (318 PS) @ 6400 rpm
最大トルク
380 N·m @ 4800 rpm
駆動方式
FR
変速機
6 Super ECT / 6-speed manual transmission

Mark X GRMN limited edition introduced in 2015; 100 units

2GR-FSE

エンジン
V6 / 3456 cc / Naturally aspirated
最高出力
236 kW (321 PS) @ 6400 rpm
最大トルク
380 N·m @ 4800 rpm
駆動方式
FR
変速機
6-speed manual transmission

国内仕様・グレード

グレード群

スタンダード系

250Gを中心とする標準仕様をまとめた閲覧用分類。

250G

4GR-FSE · FR

モデルイヤー
2009年10月発売時 / 2012年8月マイナーチェンジ時 / 2016年11月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

250G Fパッケージ

4GR-FSE · FR

モデルイヤー
2009年10月発売時 / 2012年8月マイナーチェンジ時 / 2016年11月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

250G Four

4GR-FSE · Full-time 4WD

モデルイヤー
2009年10月発売時 / 2012年8月マイナーチェンジ時 / 2016年11月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
Full-time 4WD

250G Four Fパッケージ

4GR-FSE · Full-time 4WD

モデルイヤー
2009年10月発売時 / 2012年8月マイナーチェンジ時 / 2016年11月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
Full-time 4WD

250G リラックスセレクション

4GR-FSE · FR

モデルイヤー
2009年10月発売時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

グレード群

プレミアム系

上質な内外装と快適装備を備えたPREMIUM系をまとめた分類。

PREMIUM

2GR-FSE · FR

モデルイヤー
2009年10月発売時 / 2012年8月マイナーチェンジ時
パワートレーン
2GR-FSE
駆動方式
FR

PREMIUM Lパッケージ

2GR-FSE · FR

モデルイヤー
2009年10月発売時
パワートレーン
2GR-FSE
駆動方式
FR

PREMIUM

4GR-FSE · FR

モデルイヤー
2012年8月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

PREMIUM Four

4GR-FSE · Full-time 4WD

モデルイヤー
2012年8月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
Full-time 4WD

グレード群

スポーツ系

Sパッケージ、350S、250S、RDSなどのスポーツ志向グレードをまとめた分類。

250G Sパッケージ

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モデルイヤー
2009年10月発売時 / 2012年8月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

250G Sパッケージ リラックスセレクション

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2009年10月発売時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

350S

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2009年10月発売時 / 2012年8月マイナーチェンジ時
パワートレーン
2GR-FSE
駆動方式
FR

250S

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2016年11月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

250S Four

4GR-FSE · Full-time 4WD

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2016年11月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
Full-time 4WD

250RDS

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モデルイヤー
2016年11月マイナーチェンジ時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

350RDS

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モデルイヤー
2016年11月マイナーチェンジ時
パワートレーン
2GR-FSE
駆動方式
FR

グレード群

特別仕様車

Yellow LabelやFinal Editionなど、特別装備を採用した限定的な仕様の分類。

250G Yellow Label

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モデルイヤー
2014年9月Yellow Label発売時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

250G Four Yellow Label

4GR-FSE · Full-time 4WD

モデルイヤー
2014年9月Yellow Label発売時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
Full-time 4WD

250G Sパッケージ・Yellow Label

4GR-FSE · FR

モデルイヤー
2014年9月Yellow Label発売時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

250S Final Edition

4GR-FSE · FR

モデルイヤー
2019年4月Final Edition発売時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

250S Four Final Edition

4GR-FSE · Full-time 4WD

モデルイヤー
2019年4月Final Edition発売時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
Full-time 4WD

グレード群

G's

GAZOO Racingが専用の足回りやボディ補強などを施したG SPORTS仕様。

250G Sパッケージ G's

4GR-FSE · FR

モデルイヤー
2012年10月G's発売時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

350S G's

2GR-FSE · FR

モデルイヤー
2012年10月G's発売時
パワートレーン
2GR-FSE
駆動方式
FR

グレード群

GR SPORT

GRブランドのスポーツコンバージョン仕様をまとめた分類。

250S GR SPORT

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2017年9月GR SPORT発売時
パワートレーン
4GR-FSE
駆動方式
FR

350RDS GR SPORT

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モデルイヤー
2017年9月GR SPORT発売時
パワートレーン
2GR-FSE
駆動方式
FR

グレード群

GRMN

2015年と2019年に設定された6速MT搭載の高性能限定車。

GRMN

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モデルイヤー
2015年GRMN発売時
パワートレーン
2GR-FSE
駆動方式
FR

GRMN

2GR-FSE · FR

モデルイヤー
2019年3月GRMN発売時
パワートレーン
2GR-FSE
駆動方式
FR

本文

背景

マークXは、1968年に登場したトヨペット コロナ マークIIを源流とする、日本のミドルクラスからアッパーミドルクラスのセダンの系譜を受け継ぐモデルである。2004年には長年親しまれたマークIIの名称を改め、後輪駆動とV型6気筒エンジンを特徴とする新しいスポーツセダンとしてマークXが誕生した。

2009年10月19日に発売されたX130系は、その2代目にあたる。初代X120系の基本的な性格を受け継ぎながら、車体、エンジン、足まわり、内外装を改良し、スポーティな走行性能と上質な乗り心地の両立を目指した。

当時の日本市場では、乗用車の前輪駆動化やハイブリッド化が進む一方、伝統的な後輪駆動セダンの選択肢は次第に限られるようになっていた。こうした環境のなか、マークXは比較的手の届きやすい価格帯でV6エンジンと後輪駆動を提供する独自の立ち位置を維持した。

X130系は約10年間にわたり生産され、2019年12月に終了した。後継となる直接的なマークXの新型車は設定されず、マークIIから続く長い系譜はこの世代で一区切りを迎えた。

開発とプラットフォーム

X130系は、フロントにエンジンを縦置きする後輪駆動系の車両構成を継承した。基本となるFR仕様に加え、2.5Lエンジン搭載車には四輪駆動仕様の「Four」も設定された。

ホイールベースは2,850mmで、前輪にダブルウィッシュボーン式、後輪にマルチリンク式の独立懸架サスペンションを採用する。

開発では、低重心の車体構成を生かした操縦安定性、ステアリング操作に対する自然な応答、長距離走行時の快適性が重視された。

特に、路面からの入力に対する車体の動きや、高速走行時の安定性を改善することで、単にエンジン出力の大きいセダンではなく、運転者が意図したとおりに操れる車両を目指している。

2012年の改良ではスポット溶接の追加などによって車体剛性を向上させ、2016年にはボディ接合剛性の強化とサスペンションの最適化を実施した。

このようにX130系は、基本構造を長期間維持しながら、改良によって走行性能を熟成させた世代である。

デザインと室内

2009年の発売時には、低く構えたフロントノーズと伸びやかなキャビンを組み合わせ、後輪駆動セダンらしいプロポーションを強調した。

フロントにはマークXを象徴する独特のヘッドランプとグリルを採用し、ボディ側面には前後のフェンダーを意識させる造形を与えた。

グレード体系は、標準仕様の250G系、スポーツ志向の250G Sパッケージおよび350S、上質さを重視するPREMIUM系などを中心に構成された。

室内は運転席を中心としたインストルメントパネルを採用し、メーターやセンターコンソールを機能的に配置した。グレードによってシート表皮、加飾、快適装備が異なり、日常的な実用性とスポーツセダンとしての雰囲気を両立させている。

2012年8月のマイナーチェンジでは、フロントとリアのバンパー、グリル、リアコンビネーションランプなどを変更した。バイキセノン式ディスチャージヘッドランプとLEDクリアランスランプを採用し、外観をより精悍な印象へと改めた。

2016年11月には再びフロントデザインを大幅に変更し、Bi-Beam LEDヘッドランプを採用した。グレード体系も見直され、250S、250RDS、350RDSなど、スポーティな性格を強調する仕様が設定された。

パワートレーン

X130系には、2.5Lおよび3.5Lの自然吸気V型6気筒ガソリンエンジンが設定された。

2.5L仕様には4GR-FSE型エンジンを搭載し、排気量は2,499cc、最高出力は203PS(149kW)、最大トルクは243N・mを発生する。

3.5L仕様には2GR-FSE型エンジンを採用した。排気量は3,456ccで、通常仕様の最高出力は318PS(234kW)、最大トルクは380N・mである。

両エンジンともDOHC機構と筒内直接噴射技術を採用し、自然吸気エンジンらしい応答性と幅広い回転域での性能を重視した。

通常の量産グレードでは6速オートマチックトランスミッションを組み合わせた。2.5L車には後輪駆動と四輪駆動が用意され、3.5L車は後輪駆動を基本とした。

また、2015年および2019年に登場した限定生産のGRMNでは、3.5L V6エンジンと専用6速マニュアルトランスミッションを組み合わせている。

なお、GRMNを含む各仕様の出力、変速機、駆動方式は年式とグレードによって異なるため、世代全体の単一仕様として扱うことはできない。

2012年のマイナーチェンジとG’s

2012年8月27日、マークXは最初の大幅なマイナーチェンジを受けた。

フロントグリル、前後バンパー、ヘッドランプ、リアコンビネーションランプのデザインを変更し、スポーツセダンとしての存在感を強めた。

車体ではスポット溶接の追加などによって剛性を向上させ、内装材や制振材の見直しによって静粛性も改善した。

同時に、GAZOO Racingの活動から生まれたスポーツコンバージョン車「G SPORTS(G’s)」が設定された。

G’sには、250G Sパッケージをベースとする2.5L仕様と、350Sをベースとする3.5L仕様が用意された。

専用のエアロパーツ、サスペンション、ボディ補強、スポーツシートなどを採用し、通常グレードとは異なる走行特性を与えられた。

G’sは単なる外観変更にとどまらず、車体と足まわりを総合的に改良することで、マークXのスポーツセダンとしての潜在能力を引き出したモデルである。

マークX GRMN

X130系のなかでも特に注目される高性能モデルが、限定生産のマークX GRMNである。

最初のGRMNは2014年12月に発表され、2015年に100台限定で発売された。

350Sをベースに、3.5L V6自然吸気エンジンと6速マニュアルトランスミッションを組み合わせたことが大きな特徴である。

専用チューニングによってエンジン最高出力は321PS(236kW)となり、専用サスペンション、ブレーキ、車体補強なども採用された。

2019年には2度目のマークX GRMNが登場した。

このモデルは350RDSをベースとし、3.5L V6自然吸気エンジンと専用6速マニュアルトランスミッションを採用した。最高出力は318PS(234kW)、最大トルクは380N・mで、350台限定で販売された。

専用サスペンションや高性能ブレーキ、前後異サイズの19インチタイヤなどによって、走行性能をさらに高めている。

2015年型と2019年型では仕様が異なるため、両者を同一の車両仕様として扱うことはできない。

GRMNは、通常のマークXが持つ実用的な4ドアセダンとしての構成を保ちながら、自然吸気V6エンジンとマニュアル変速機による運転の楽しさを追求した特別な存在となった。

2016年の大幅改良とGR SPORT

2016年11月22日、X130系は2度目の大幅なマイナーチェンジを実施した。

フロントデザインを中心に外観を刷新し、スポーツグレードと標準グレードを軸とする構成に整理した。

車体接合部の剛性を強化するとともに、サスペンションを最適化し、操縦安定性と乗り心地の改善を図った。

安全装備では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備とした。

このシステムには、歩行者検知機能を備えたプリクラッシュセーフティシステム、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールなどが含まれる。

2017年には、従来のG’sに代わるスポーツモデルとしてGR SPORTが設定された。

250S GR SPORTおよび350RDS GR SPORTは、専用の内外装、サスペンションなどを採用し、通常グレードとの差別化を図った。

これらのモデルは、後輪駆動V6セダンというマークXの基本的な魅力を、よりスポーティな方向へ発展させたものである。

最終特別仕様車と生産終了

2019年4月24日、トヨタはマークXの生産を同年12月で終了すると発表し、最終特別仕様車「250S Final Edition」と「250S Four Final Edition」を発売した。

Final Editionは、2.5L V6エンジン搭載車をベースとし、専用の内外装装備によって長年の販売に対する感謝を表現したモデルである。

ボディカラーにはホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、プレシャスブラックパールの3色が設定された。

250S Final Editionは後輪駆動、250S Four Final Editionは四輪駆動を採用し、いずれも6速オートマチックトランスミッションを組み合わせた。

2019年12月をもってマークXの生産は終了した。

2004年にマークIIから名称を変更して以来、2世代にわたり販売されたマークXは、前身のマークIIから数えて約半世紀に及ぶトヨタの伝統的なセダンの系譜を締めくくることとなった。

マークII・マークX史における位置

X130系は、マークIIから続く後輪駆動セダンの伝統を最後まで受け継いだ世代である。

初代マークXで確立されたV6エンジンとスポーティな車両構成を発展させ、約10年間にわたる改良によって完成度を高めた。

同時期にはハイブリッド車やSUVが日本の乗用車市場で存在感を増していたが、X130系は自然吸気V6エンジンと後輪駆動を中心とする独自の構成を維持した。

また、G’s、GR SPORT、GRMNなどの高性能仕様を通じて、実用的な4ドアセダンにも本格的な運転の楽しさを求める姿勢を示した。

特にGRMNに設定された6速マニュアルトランスミッションは、通常の量産グレードがオートマチック車で構成されるなか、伝統的なスポーツセダンの魅力を象徴する存在となった。

2019年の生産終了によってマークXの車名は姿を消したが、X130系は日本の自動車市場において、比較的身近な価格帯でV6自然吸気エンジンと後輪駆動を楽しめた最後期の国産セダンのひとつとして位置付けられる。

ギャラリー

出典

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